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【合理的配慮とは?】日常生活や障害者雇用に関する事例を紹介します!

合理的配慮とは、障害のある人から何らかの助けを求める要求があった場合に、過度な負担になりすぎないように社会的障壁を取り除くために必要な便宜のことを指します。

目が見えない人や耳が聞こえない人、身体が不自由な人、知的や発達に障害がある人は普段の生活においても仕事においても常に、皆より多くの苦労を抱えています。

そのように障壁があり安定した生活が難しい障害者の方が、平等に周りの理解や助けを得ながら充実した生活を送れるように合理的配慮は大きな役割を果たしています。

この記事では、「合理的配慮に伴って行われている様々な事例」や、「私たち一人一人が障害を抱えておられる方のためにどのように合理的配慮を示すことが出来るのか」ご紹介したいと思います。

目次

障害者差別解消法

合理的配慮の事例を知る前に、日本国内で法律として施行されている「障害者差別解消法」についてご紹介したいと思います。

この法律には合理的配慮を受けられる障害者の定義や事業者に課せられる義務、障害者の方への接し方など様々な内容が書かれています。

例えば合理的配慮を受けられる障害者の定義としては「身体障害、知的障害、精神障害その他の心身の機能の障害がある者であって、障害及び社会的生活に相当な制限を受ける状態にある者」と示されています。

抱えている障害は人それぞれ違うかもしれませんが、どのような形であっても生活や仕事の面で多くの制限を課されている場合、合理的配慮を受けなければならないという事です。

さらに、事業者に課せられている義務としては「障害を理由とした不当な差別的取り扱いの禁止」や「合理的配慮の提供義務」が挙げられています。

障害があるからと言って給料を低くしたり、責任の必要な仕事を一切任せなかったり、面接の採用率を低くしたりというのは法律でも禁止されているのです。

合理的配慮を示さなかった場合罰則が設けられているわけではありませんが、障害者と共生する社会、皆が平等にサービスを受けられる社会を実現するために皆が合理的配慮を示す必要があります。

「障害者雇用、バリアフリー…」合理的配慮の事例

私たちの身の回りでは、様々なところで合理的配慮を目にすることがあります。

日常生活や職場、それぞれの場面での合理的配慮をご紹介いたします。

日常生活における合理的配慮

公共の施設などに行くと、点字ブロックが置いていたり音声によって案内してくれる機械が設置されていたりと多くの合理的配慮が見られます。

例えば、体が不自由で移動に困難を抱えている方のために、障害者専用のスロープやエレベーターなどが設備されている場所もあります。

読み書きが苦手な方のためには、スマートフォンやタブレットの音声読み上げソフトによって学習が出来るよう工夫されています。

指示の理解が難しい方にはイラストを使って分かりやすく説明されたポスターが張られている場所もあります。

疲労・緊張しやすい方のためにも多くの休憩スペースが用意されています。

エレベーターや自動販売機のボタンが車いすに乗っている方のために低めに設定されているものも見る事があるかもしれません。

このように普段の生活において少しでも障害を抱えている方の障壁を取り除けるよう多くの合理的配慮が施されています。

職場での合理的配慮

障害者の雇用に関しては、仕事の募集・採用・雇用の条件の面で障害者だけ差別的なものを設けるのは禁止されており、

障害を抱えておられる方も自分の好きな仕事を目指して実際に責任のかかる大きな仕事を行えるよう十分にサポート出来る仕組みとなっています。

また、昇進なども他の職員と同じ条件でおこなう必要があり、安全かつ健康的配慮のある作業が出来るよう人員の配置をすることも求められています。

例えば、体が不自由で車いすを利用しておられる方が通勤ラッシュを避けて出社できるよう、他の職員との時差出勤を認めるといったケースもあります。

また、一人一人の体に合わせて負担のかからない机や椅子の高さや位置に合わせたり、物忘れや集中力がないという特性を持つ方のために業務の手順の優先順位を整理したりという合理的配慮も多くの企業で示されています。

自分に必要な合理的配慮は「就労パスポート」や「サポートブック」を活用することで企業に円滑に伝えることができます。

合理的配慮は私たち一人一人でも出来る

障害者への合理的配慮は公共の施設や雇用に関する事だけでなく、一人一人が少しの気遣いでも障害者に示すことが出来れば合理的配慮と言えます。

体が不自由な人や、何か困っている人を見つけたら「困っていることがありますか?」「何か手伝えることはありますか?」と一言声をかけてみましょう。

何も手伝えることがなくても、そのように声をかけられると障害を抱えておられる方は心の障壁が取れてとても暖かい気持ちになるに違いありません。

自分から助けを求めるのが難しい方もいます。

そういった方のために最近よく見る「ヘルプマーク」という周りから配慮を受けられるツールも存在します。

障害者が過ごしやすい社会を作るために、一人一人が合理的配慮を示すのは大切です。

まとめ

今回は障害者への「合理的配慮の事例」や、「私たちに出来ること」という内容でご紹介する事が出来ました。

障害者は様々な障壁を抱えて大変な苦労をしながら生活しておられます。

そのような方たちに差別的な目を向けるのはどう考えても道理にかなっておらず、むしろ周りからの理解や配慮が大切です。

皆が平等に生活できるよう、皆が暖かい気持ちで安心して過ごせるよう、一人一人が気遣いや思いやりの気持ちを持ちましょう。

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