障害者のテレワークー自分に合った仕事を見つけるには?

体が不自由で普段車椅子に乗って生活している方や、視覚や聴覚に障害があり、お出かけの際に道を歩くだけで苦労するという方は少なくありません。

そのような方の中には、「出来るだけ自宅から離れたくない・・・」「職場でも周りの人の迷惑になってしまうのでは・・・」と不安を感じている方がいらっしゃると思います。

そんな中、「障害者のテレワーク」が最近注目されているのをご存知でしょうか?テレワーク雇用の発展によって多くの障害者が移動や職場の不安を抱えずに自宅のみで仕事をおこなうことが出来ています。

今回はそのテレワークについて、どんな職種や仕事内容があるのか、自分に合ったテレワークを見つけるために何が出来るのか、在宅で勤務するメリット・デメリットについてご紹介したいと思います!

目次

障害者雇用のテレワークの事例

オンライン会議

現在、障害者に関わらず一般の会社員でもテレワーク業務が進んでおり、募集案件を探す際に意外と多数募集がかけられていて、自分の好きな仕事内容で選ぶ事が可能となっています。

例えば不動産業界では集客のための事務作業(家の間取りの作成や物件情報を調べてネットに掲載したりする作業)を普段は営業マンがお客さんが来店していないスキマ時間に行っている場合も多かったのですが、この作業を障害者雇用として障害者にテレワークで採用する事により社員の負担が減り、効率化も上がるという事で障害者のテレワークを実施している企業は少なくありません。

さらにITスキルを持つ障害者が自宅でシステムのプログラム開発をおこなえるようテレワークを導入している会社もあり、勤務時間や仕事の問題点なども社内と共有しながら仲間とシステムを開発出来るようになっています。

派遣のお仕事では人事や採用、教育や研修の管理など大きな責任を伴う作業も障害者がテレワークのみで担えるようになっており、スカイプを利用しながら全国各地の社員と繋がってコミュニケーションも多く取れるよう工夫されています。

自分に合ったテレワークを見つけるには?

パソコンで仕事探しをする女性

テレワークでも先ほど紹介したように、職種や仕事内容は様々です。

自分はどんな仕事をおこないたいのか、どれほど多くの責任を担いたいのか、職場の同僚とのコミュニケーションは望んでいるのかなど色々な点を吟味しながら慎重に決定するのが賢明です。

テレワークの中には完全在宅勤務で職場の人とのコミュニケーションは一切無く、全てメールや書類でのやりとりとなる場合も少なくありません。

そのような場合、人と話すのが好きな方は孤独な気持ちになり、「この仕事は自分には向いていない・・・」と後々感じて後悔してしまうケースもあるので応募する際によく確認しておきましょう。

また、職種を決定する際には自分が何を仕事としたいのか明確になっていないのであれば、「やりたい仕事を見つける」ではなく「今出来る事はなにか」と考えて長続きする仕事を見つける方が生活に慣れ、安定した収入を得るためにも大切です。

テレワークのメリット・デメリット

メリット・デメリット

メリット

職場に毎日通勤するとなると、障害を抱えておられる方は階段の上り下りが大変だったり、電車を待つ大勢の人に囲まれたりと危険な場面がたくさんあります。

精神障害や知的障害を抱えておられる方は大勢の中に行くと、賑わう声や様々な音が重なり合ってパニックになってしまうというケースも少なくありません。

そのような場合、障害者は仕事だけでなく職場に通うまでの通勤でさえ多くの苦労を抱えながら仕事しなければならない状況になります。

テレワークはこの問題を解決し、自宅から一歩も出ずに1日中仕事をおこなうことが出来るので本当に嬉しいメリットと言えます。

さらに、障害の特性によっては香水などの匂いに敏感だったり、人と接するのが苦手な方もおられるので、そのような面でもテレワークによって障害者のストレスを軽減する事が可能です。

デメリット

テレワークは自宅で仕事が出来、いつでも時間を問わずに仕事が出来てしまうので、他の会社員から多くを期待され、逆に大量の仕事を任せられてストレスが多くなってしまうというケースも全くないわけではありません。

求人に応募する際に自分が考えている仕事の時間や量についてあらかじめ話し合っておくのは賢明です。

また、在宅ワークによってコミュニケーションが減少し、仕事の意欲低下につながってしまうというデメリットもあります。

人と話す事が好きな方はテレワークにすることによるメリットとデメリットをよ

く分析し、納得した上で仕事を始めると安心して仕事に集中できるかもしれません。

まとめ

今回は障害者のテレワークについて職種や仕事内容の種類、自分に合ったテレワークを見つける方法、テレワークのメリットとデメリットについてご紹介する事が出来ました。

障害者がより働きやすい環境のもとで仕事がおこなえるようテレワークが多くの企業や会社で導入し始められているのは嬉しいことですね!

是非これから仕事に就こうと思っておられる方や、転職を考えておられる方はテレワークを検討してみてはいかがでしょうか?

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