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障害者の就労に必要な24のポイント

一般企業や就労移行支援、就労A,B型事業所で共通の評価するシステムがあるのを知っていますか?

お子さんの就労に関して何をすれば良いのか?やれることがあるならやっておきたいと思う保護者の方は多いと思います。

そんなお悩みをお持ちの方に採用担当者が使っている「就労アセスメント」についてご説明と併せて、将来就職するためには何をすればいいのかをお話ししたいと思います。

この就労アセスメントには評価項目があり、この評価項目こそが障害者雇用においての「働く力」となります。

つまり、この就労アセスメントの評価項目のスキルが高ければ高いほど一般企業に就職できる可能性が高くなるので、

いまお子さんの将来のために何をすればいいのか分からない、という方はこの就労アセスメントの評価項目をお子さんの将来的な指標の1つとしてみるのもいいかもしれません。

目次

就労アセスメントとは?

就労アセスメントとは厚生労働省が出している働くために必要なことが評価できるものです。

就労アセスメントの目的は働く意欲のある障害を持っている人の特性や能力を最大限に生かし働きやすい環境を作ることにあります。

就労移行支援事業はこの就労アセスメントで使用される評価シートを活用して本人の就労に対する能力を見たりしています。

これは、一般企業や就労A,B型事業所などで活用されていると聞きます。

参照: 就労アセスメントを活用した 障害者の就労支援マニュアル

就労アセスメントの流れ

就労アセスメントの基本的な流れは事業所でサービス管理責任者と面談をして数回の就労実習をおこなったのちに各項目を評価していきます。

事業所の予定によって変わりますが、就労アセスメントにかかる期間としてはだいたい1週間から1ヶ月ほどです。

就労アセスメントの評価項目

就労アセスメントは4つのカテゴリーからなる評価シートです。

1 基本的なルール


2 社会生活


3 作業態度


4 作業遂行力

これらの4つの評価項目の具体的な内容に加えて、それぞれの評価項目を高めるための有効な方法をご紹介いたします。

基本的なルール

本人が働くということを理解して実際に職場に来て働くことができるかを見る項目です。

健康管理や感情コントロールもこの項目に含まれます。

1. 欠勤・遅刻等の連絡

欠勤や遅刻なく出勤できる、欠勤や遅刻をした場合の連絡をおこなうことができる

2.身だしなみ

清潔な服装や爪や髭剃り等

3.働くルールの理解

規則を理解して守ることができる

4.健康管理の状況

健康管理や体調不良時の対処ができる(温度調整、水分補給等)

5.感情コントロール

無視・反発・拒否せず、指示や 注意を受け入れることができる、情緒が安定している

基本的なルールの評価項目を高めるのに有効な方法

ライフスキルトレーニング(LST)
ソーシャルスキルトレーニング(SST)

社会生活

あいさつや報告・連絡・相談を含めた社内のコミュニケーションがしっかりと取ることができるかを見る項目です。

6.あいさつ

自分から進んであいさつ等することができる

7.会話・言葉づかい

相手や場に応じた会話・言葉づかいができる

8.作業上の報告・連絡

自分から報告・連絡することができる

9.協調性

お互いの個性を認め合い、他人と力を合わせて助け合うことができる

10.仕事の準備と片付け

作業の準備、整理整頓ができる

社会生活の評価項目を高めるのに有効な方法

ライフスキルトレーニング(LST)
ソーシャルスキルトレーニング(SST)

作業態度

仕事に向かう姿勢とできる作業の能力を見る項目です。例えば集中力や作業の正確性、指示内容の理解などがこの項目にあたります。

11.集中力の維持

集中して作業に取り組むことができる

12.作業能力の向上

慣れるにしたがい、作業能率が向上する

13.指示の内容の理解

口頭での指示が理解できる

14.作業の正確性

正確な作業ができる

15.丁寧さ

細かい作業ができる

16.質問、相談

自分から質問、相談することができる

17.忍耐力・責任感

途中で投げ出さず、作業に取組むことができる

作業態度の評価項目を高めるのに有効な方法

ソーシャルスキルトレーニング(SST)
就労訓練
認知トレーニング

作業遂行力

その会社が求める仕事ができるかを見る項目です。仕事に直結する体力や危険認知能力、作業意欲や自力通勤などもこの項目に入ります。

18.判断力

自分で判断しながら作業ができる

19.作業時間と休憩時間の区別

作業時間と休憩時間の区別が理解できる

20.体力

一日に6時間以上働くことができる

21.作業意欲

積極的に作業に取組むことができる

22.危険への対処

危険を認識し、回避することができる

23.作業スピード

期待されている速度で作業ができる

24.適応性

作業の内容、手順等の変化に対応できる

作業遂行力の評価項目を高めるのに有効な方法

就労訓練

実際に放課後等デイサービスの中には就労アセスメントを参考に就労トレーニングのプログラムを作っている事業所もあります。

こうした就労アセスメントの項目がはっきりわかっているとお子さんが目指している就労の場において何が必要かを具体的に知ることができ、早いうちから対策をすることが出来ます。

そして、これらの評価項目を高めるには「ライフスキルトレーニング(LST)」「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」「就労訓練」「認知トレーニング」は欠かせないものになります。

まとめ

将来、どのような仕事に就きたいのかによって求められることが全く違ってきます。

しかし、この就労アセスメントの評価項目の内容はどんな仕事でも必要とされます。

最近では就労準備のための放課後等デイサービスが増えたので、そういった事業所で現在お子さんが就労を目指す上でどういったスキルが必要になるかを見つけ出すのも一つの方法です。

人は誰しも得意不得意があり、実際のところ就労は体験してみないとお子さんにどんな能力があり、どんな課題があるかを把握し辛い部分もあるので、

就労アセスメントの評価項目は、良い部分や足りない部分を含めた現状での就労におけるお子さんの能力を知る上でも必要なことかもしれません。

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