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障害者に関係する法律は何がある?

日本では、障害者に関する法律や方針、決議案などが数えきれないほど存在します。

「障害者基本法」や「社会福祉法」「障害者差別解消法」などは皆さん一度は聞かれたことがあるのではないでしょうか?

これらの法律は障害者が安心して皆と同じように平等に生活するうえで欠かせません。

障害者に関する法律を知る事は、障害を抱えておられる本人にとって安心をもたらし、周りの方も「障害を抱えている方にどのように雇用や生活の面でサポートしたらいいのか」という点を見つけ出す助けにもなります。

この記事では数多くある障害者に関係する法律のうち、主立つ3つの法律をご紹介したいと思います。

目次

障害者基本法

障害者基本法は障害者に関係する一番大切な法律です。

これは障害を抱えている方の法律や制度について基本的な方針を示しており、障害者の自立、また社会活動への参加の支援のために基本となる事項を定めています。

障害者基本法の理念は「全ての障害者が、尊厳にふさわしい生活を保障され、社会を構成する一人として様々な分野の社会活動に参加し、障害を理由に差別を受けないようにする」というものです。

身体障害者や知的障害者、精神障害者が対象となっており国や地方だけでなく国民一人一人が社会連帯としてこの基本方針を守る必要があります。

障害者に関係する様々な福祉や制度、サービスは障害者基本法の基本理念から成り立っているのです。

社会福祉法

社会福祉法では社会福祉を目的とする全ての事業の共通基本事項をまとめています。

福祉サービスを利用する障害者の利益の保護や地域で福祉を促進すること、福祉事業の適正な実施や確保、健全な発達が目的です。

社会福祉は主に「第一社会福祉事業」と「第二種社会福祉事業」「その他」の三つに分かれています。

第一社会福祉事業は生活保護法や児童福祉法、老人福祉法、障害者総合支援法などに基づく入所施設で、経営出来るのは国と地方公共団体、社会福祉法人の3つのみとなっています。

一方で第二種社会福祉事業は生活困窮者自立支援法や身体障害者福祉法、知的障害者福祉法などに基づく通所施設で、こちらは運営主体は多岐にわたります。

福祉士であれば試験の時などに社会福祉法について必ずと言っていいほど問題が出てくる重要な法律なので是非覚えておいてください。

障害者差別解消法

障害者差別解消法は、障害を理由とする差別を一切禁止するという内容で、そのための具体的な対策をまとめています。

障害の有無を関わらず全ての国民が人格と個性をお互いに尊重しあいながら共生する社会の実現のために、現在生じている障害における差別の解消を目的としています。

さらに、障害者差別解消法の中には障害者が差別を受けてしまった時の相談先も具体的に示しており、その事業者の法的義務や努力義務、具体的な対応方法についても言及しているので障害に関係する差別を受けた、あるいは目撃した時にはこの法律がとても役立ちます。

差別解消の具体的な対策

障害者差別解消法の中では差別をなくすための具体的な施策や対策について書かれています。

例えば、障害者に対して正当な理由なく財やサービスや各種機会の提供を拒否すること、それらを提供するにあたり障害を理由に場所や時間などを制限すること、障害の有無によって雇用などの面で条件を増やしたり変更したりすることなどが禁止されています。

さらに事業においては障害者の保護者や介助者がいない場合の入店拒否や、障害を理由として窓口の対応を拒否したり順序を後回しにすること、障害者本人を無視して介助者だけに話しかけるという行為も禁止されています。

このように禁止する事項を並べているだけでなく、合理的配慮によって私たちが行える事柄についても言及しています。

補聴器を使っている人に対して業務連絡の放送がある時には同僚が確認の声掛けをおこなうことや目が不自由な方でも読みやすいようにパンフレットをユニバーサルデザインフォントを用いる事などが挙げられます。

障害者が生活や雇用の面で平等に支援を受けられるよう私たち一人一人が行えることはたくさんあります。

障害者差別解消法を知る事は誰にとっても益となるはずです。

差別をなくし、より住みやすい共生の社会を実現するために努力を続けていきましょう。

まとめ

今回は障害者に関する法律、特に主だった3つの法律をご紹介する事が出来ました。

どれも障害者が安心して平等に生活するために役立つものでしたね。抱えている障害ゆえに公共のサービスを使いにくい・・・就職が上手くいかない・・・と感じておられますか?

そうであれば是非障害を抱えている方たちのために用意されている相談窓口や支援サービスをお受けになってみてください。

国民のほとんどの人は障害の有無を関わりなく皆が平等に暮らせる世の中になってほしいと願っており、本人が思っている以上に周りの人は優しく平等に接してくれるはずです。

抱えている障害ゆえにマイナス思考になってしまうことがあるかもしれませんが、周りの人と協力し合って障害と言う大きな問題を乗り越える時、安心感や安らぎを感じられるでしょう。

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