小学3年生の長女、小学1年生の自閉症スペクトラムの息子と超低体重で生まれた発達障害の娘を持つ、3児パパサラリーマンです。

パパが発達障害の情報や体験を発信するのは珍しいと思います。

発達障害児子育てを頑張っているパパやママにとって少しでもお役に立てればと思います。

「みんなちがうけど、みんないっしょ」をモットーに、発達障害児の育メン目指して頑張っていますので、よろしくお願いいたします!

自閉症スペクトラム障害と知的障害を抱える息子の将来は…

自分の子どもが将来の夢を語る時、親はどんな気持ちで聞いているのでしょう。

「なかなか厳しい道を選ぶなぁ」と思いながらも、将来の夢を応援するのが親というもの。

少なくとも健常児であるお姉ちゃんの将来の夢を聞いた時は、それが例えアイドルだったとしても、「なれるといいね」という声をかけました。

しかし一方で、自閉症スペクトラム障害と知的障害を抱える息子からは、「恐竜」になりたいと答えたそうで、息子らしくてホッコリしました。

将来の夢はまだちょっと早いかなと思いつつ、どんな大人になって欲しいのだろうと、父親ながらふと思いました。

今回は、そんな息子の将来について、ちょっと考えてみたいと思います。

息子の将来の夢とは…?

「大きくなったらスポーツ選手になりたい!」

「将来の夢はくるまやさん!」

幼稚園や保育園では、どこかのタイミングで将来の夢について絵を描くことがあります。

お姉ちゃんも息子も、同じ道を辿ってきました。

健常児であるお姉ちゃんは、堂々と「わたしは、おおきくなったらアイドルになりたいです!」と発表しましたが、他にも何人かアイドルになりたいと発表したようで、すぐにユニットが結成されて盛り上がったそうです。

しかし、息子の場合は、幼稚園にいた頃は将来の夢というものが理解できなかったようで、先生は息子に将来の夢を考えさせることを諦めたようです。

保育園に転園してからは、加配の先生のサポートもあって、「大きくなったら何になりたい?」の問いに「きょうりゅう!」と答えたそうです。

息子は恐竜が何よりも大好きなので、もし恐竜になれたら彼にとっては本望なのかもしれません。

しかし今の科学では息子は恐竜になれないわけで、残念ながら社会の中で生きていくことになりそうです。

親として息子の将来で願うのは、たった一つ!

自閉症スペクトラム障害と知的障害を抱える息子が、将来どんな職業に就いて、どんなことで生計を立てていくのか、僕には全く見当もつきません。

しかし、親として息子の将来で願うことはただ一つしかありません。

それは、『自分で生きる力を身につけて、幸せになってほしい』

これしかありません。

自閉症スペクトラム障害をはじめ、発達障害を抱えていると診断された子どもというのは、何かしら「社会で生きていく上で不自由である」という状況にあります。

療育を受けたり、支援学級に通ったり、放課後等デイサービスでお世話になったりするのは、全て「社会で生きていく上で不自由である」状況から脱却し、社会でしっかり生きていけるようにするためです。

今は、自分もママも元気で、決して裕福ではありませんが息子をはじめとして我が子どもたちを養うことができています。

誰よりも近い存在で、誰よりも愛しているからこそ、きっと子どもたちは自由に笑っていてくれているのだと思っています。

しかし、それは残念ながら永遠には続きません。

いつかは子どもたちを残して先立つ運命であり、親としては子どもたちに「親の力がなくても、自立して生きていく力」を身につけさせることが務めなのです。

もちろんいつかは自分で将来の夢を持って、それに向かって頑張ってくれたら、親としてこれ以上嬉しいことはありません。

障害者を雇用する企業は増えましたが…

最近は障害者を受け入れてくれる企業が増え、雇用面においても不安は小さくなってきました。

しかし、障害者として雇用されると、給料が上がらなかったり、役職がつかなかったりと、仕方ない部分もあると理解しつつも、どこか複雑な気持ちになることも確かです。

発達障害を抱える子どもは、健常児と異なる特性を持っていますが、それが世間を驚かせるような能力として開花する場合があると聞きます。

発達障害を抱える子ども全員となると難しいかもしれませんが、発達障害だからこそ存在価値を発揮できるような環境が整ってきたら、もっと輝ける未来がやってくるのかもしれませんね。