障害を抱えている方の中には「人と会ったり話したりするのが苦手・・・」「在宅ワークをしていて、必要なとき以外ほとんど外出しない・・・」という方がおられるかもしれません。
人とのコミュニケーションは障害者にとって難しく感じる場合が多い傾向にありますが、一人で孤立して生活していると悲しい気持ちになったり、倦怠感ややる気が起こらないといった鬱のような精神状態に陥ってしまう危険性があります。
実際に会って話すのが苦手な多くの人は、スマホやパソコンを使ったSNSでのコミュニケーションが役立っていると言われる方は少なくありません。
SNSは地域や国を乗り越えて世界中の人と繋がる事の出来るソーシャルネットワークです。
今回はそんなSNSについて、「障害者にどんなメリットがあるのか」「SNSの注意点は何か」などについてご紹介したいと思います。
SNSが障害者に与える良い影響
障害の特性は一人一人異なるので、同じような症状を経験している人が身近にあまりおらず、情報を共有したり共感しあったり出来る友達がいないという方がほとんどだと思います。
近所の人や学校の友達、会社の仲間と話したり何かをおこなったりする際にも障害を理解してもらえず、冷たく扱われたり居心地が悪い雰囲気になったりと嫌な思い出もあるかもしれません。
SNSはそのような障害者が感じる孤独感や悲しみを解消するのに大きく役立っています。
遠く離れた地域に住んでいる人ともつながりあう事が出来るため、ネット上で同じような障害の特性を持っている人を探し、情報を交換したり悩みを相談しあったりして「私も頑張ろう!」と元気をもらうことが出来ます。
障害に関してだけでなく趣味や仕事など様々な雑談もおこなえるので、コミュニケーションの場としても有効です。
TwitteやInstagramなどで繋がる事も出来ますし、障害に特化した「OpenGate(オープンゲート)」というサイトは同じ特性を持った人を見つけやすく、役立つ情報がパッと見つけられるのでオススメです。
OpenGate
「OpenGate」は身体障害者が障害部位ごとに繋がりあい、自分と近い境遇の人と語り合えるサイトです。
周りで支えている家族の方や医療従事者、障害に関する企業で働いている方も会員登録する事が可能で、近い境遇の人や障害に関する役立つ情報、商品・サービスに出会いやすくなります。
障害者同士だけでなく介護のお仕事をしている専門の知識を持った人たちともつながることが出来るので、「日常生活で困っている点」や「障害の特性と上手に付き合う方法」、「仕事を探すうえでの役立つ情報」など専門的なアドバイスを受ける事が可能です。
普段コミュニケーションの機会があまりないという方は是非オープンゲートで新しい出会いや発見、共感を見つけてみるのはいかがでしょうか?
SNSを安全に利用するために
SNSは障害者の孤独感を解消したり、自分に合った役立つ情報を素早く手に入れる事が出来たりとメリットがたくさんなのですが、逆に一歩使い方を間違えてしまうと最悪の事態になりかねない恐ろしいものになり得ます。
SNSは時間や場所を問わず、誰でも投稿できる気軽さがあるため、自分の意見を多くの人に発信し、他の人の意見も簡単に見る事が可能です。
しかし反対に、障害の有無に関係なくその気軽さゆえにトラブルの原因になってしまうこともあります。
SNSで意見を発信したり、他の情報を検索したりする際には以下の6つの点によく注意しながら安全に利用するようにしましょう。
・自分や家族、友達だけが見ているとは決して思わないこと
・自分の意見や個人情報はなるべく載せない
・写真を投稿するときは身分を特定されないものかよく確認して投稿する
・他の人の気持ちを考えて敬意をこめてコメントを発信する
・怪しいリンクやサイトの掲載はタップしない
・批判的なコメントがあっても言い返さない
SNSを安全に利用するためにも注意点をいつも心によく留めておくように致しましょう。
まとめ
今回はSNSが障害者に与える良い影響と、SNSを利用する際の注意点についてご紹介する事が出来ました。
SNSは同じ境遇を持った人たちと繋がりあい、障害に関する役立つ情報や商品、サービスを一早く見つけるためにもとても便利です。
普段あまりコミュニケーションの機会が取れない方や実際に人と会って話すのが障害の特性ゆえに困難な方は是非SNSによって人と繋がってみてはいかがでしょうか?
一方で注意しながら利用しないと大きなトラブルに巻き込まれてしまう危険もあります。
SNSはあくまでもネット上の繋がりであって、それが生活のすべてになるわけではありません。
時間を有効に用い、ネット上での繋がりも自分なりに制限を設けておくなら上手にSNSを活用できるでしょう。
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