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知的障害者福祉施設の種類は?歴史や役割など徹底解析!

知的障害は周りから入ってくる情報をスムーズに整理・処理出来なかったり、同じ時に複数の行動を同時進行できなかったりと生活に様々な支障が出てしまう大変な障害です。

介護をする人はもちろん、障害を抱えている本人にとっても「なぜ自分だけ出来ないことがあるのだろう」と落ち込んで、ガッカリしてしまうかもしれません。

昔は知的障害についてあまり理解が進んでおらず、戦後何十年かは知的障害者への批判や差別といったものが多く見られましたが、現在は皆と平等に評価され、自分の好きな道に進めるよう支援が充実してきています。

今回は知的障害者福祉施設の種類や歴史、役割などをご紹介したいと思います。

福祉施設の利用を考えておられる方はもちろん、昔から現在までの知的障害に関する知識の変化や周りの反応の変化を知りたいという方にも、是非参考にしていただければと思います。

目次

知的障害者施設の種類

子ども対象施設

知的障害を抱えている子どもたちのために、児童発達支援センターや放課後等デイサービス、障害児入所施設などが開設されています。

児童発達支援センターでは未就学児の発達や自立をサポートします。

通所として利用する事ができ、「成長が少し遅いかな」と思える子でも、一人一人の成長や特徴に合わせて遊びや学びを計画し、実施してくれるので知的障害を抱えている未熟児の子どもたちも少しずつ知識を取り入れる事が可能です。

また、放課後等デイサービスは主に小学生から高校生までの知的障害を抱えた子どもたちが集まって、学習塾のような形で勉強をしたり、子どもたちが落ち着いて楽しく過ごせる場所の提供をおこなったりしています。

障害児入所施設では福祉型であれば生活に必要な指導を受けたり知的障害を抱えている中でもどうしたら知識を上手に取り入れられるか支援や訓練を受ける事が可能です。

また、医療型であれば実際に必要な治療を受けながら施設に滞在することが出来ます。

成人以上対象施設

大人の知的障害者の方の施設として、地域活動支援センターや通所型生活介護、共同生活援助などの施設があります。

地域活動支援センターでは知的障害者が自分の好きな事を見つけ、将来の設計図を立てたり地域との交流をおこなうために、芸術品を作成したり様々な職業の紹介をおこなったりしています。

通所型生活介護では知的障害により日常生活に大きく支障が出ている方を対象とし、入浴や排泄、食事まで全て支援を受ける事が出来ます。

通所型となりますが、同じように施設に通っている障害者の方どうしでのコミュニケーションやレクリエーションなどによって生活を豊かにすることが可能です。

また共同生活援助施設では日中の就労や活動を行いながら、夜間の入浴・食事のみ支援してもらうグループホームとなっています。

一人暮らしの知的障害者の方や、「仕事から帰って入浴や食事をおこなうのが困難である」という方にオススメです。

就労支援を受けられる施設

知的障害者が仕事をおこなうために必要な知識やスキルを身に付ける施設も数多くあります。

その中の1つは「就労移行支援事業所」です。

これは通所として利用できる施設で一人一人の目標や働きたい職種などに合わせて個別に計画を立て、働くのに必要な情報を得たりトレーニングをおこなったりします。

もちろん就職の際の条件に合った仕事探しのサポートや、定着支援という就労後の職場に慣れるまでのケアなども受ける事が出来ます。

また、就労継続支援A型・B型事業所というのもあり、年齢や障害の特性ゆえに働くのが困難な方が、雇用契約を福祉事業所と結んで自分に出来る事を仕事としておこなうという方法もあります。

知的障害者福祉施設の歴史

日本で初めて知的障害者専門の施設を創設したのは石井亮一さんです。

彼は孤児を20人余り引き取り世話しましたが、その中の一人に知的障害を抱えた子供がいて、それがキッカケとなって知的障害児の教育に目覚めたのです。

当時知的障害者に対する見方は極めて差別的で、偏見の対象とされることも少なくありませんでした。

育児放棄や知的障害児の娘や息子を殺害するといったケースも事件として起こり、とても悲惨な時代でしたが石井亮一さんが1896年に「孤女学院」を「滝乃川学園」に改名し、知的障害を抱えた子どもたちのための特殊教育部を設けて日本で初めての知的障害者専門の施設を開設したのです。

これが原点となり、今では知的障害者が入所できる施設が数多くあり周りからの見方や接し方もとても安定したものとなりました。

まとめ

今回は、知的障害者施設に関して種類や歴史などご紹介する事が出来ました。

知的障害を抱えている子どもたちや成人した大人の方が、安心して仕事や日常生活を送れるよう様々な支援や施設がありましたね!

知的障害者施設の歴史を通しても、原点となる出来事や昔と比べて差別や偏見がだいぶ無くなり過ごしやすい環境になっていることなど知る事が出来ました。

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