日本には障害者と健常者が交流し合い、お互いに絆を深めることの出来るイベントがたくさんあります。
東京で毎年開かれる「チャレフェス」や「太鼓全国障害者大会」、「障害者ワークフェア」などはその一例に過ぎません。
障害者が楽しめるため、また障害者と健常者の絆を強め合って共に支えあって生きる社会を実現するためにイベントは大きな役割を果たしています。
この記事では、「障害者の参加できるどんなイベントがあるのか」「イベントが与える社会への影響」についてご紹介したいと思います。
障害者向けのイベントには何がある?

チャレフェス
チャレフェスは、「NPO法人チャレンジ・フェスティバル」という団体によって毎年1回開かれる大きなイベントです。
この団体は
「エンターテインメント=楽しい活動を共におこなうことで皆が友達になれる」
という想いのもと活動しており、チャレフェスでは毎年内容は異なりますが、これまで車椅子パフォーマーによるショーや障害者と健常者が一つになって歌を皆で歌ったりなど絆を強められるたくさんの工夫されたプログラムが用意されています。
エンターテインメントを軸に誰でも楽しめるようになっているので誰でも参加でき、とても楽しいひと時を過ごす事が出来ます。
チャレフェスは約1500人ほどの規模で毎年おこなわれており、2日間のプログラムで昼の部や夜の部などに分かれて講演やショーを見ます。
「誰もが楽しめるミュージカルを見てみたい」「障害者との共生社会を実現させたい」「障害者が楽しめるイベントに参加したい」という方は是非参加してみてください。
太鼓全国障害者大会

こちらも公演となっており、様々な障害を抱える人が一つになって楽器で美しい音色を響かせるとき、大きな感動を感じる特別なイベントとなっています。
太鼓の音が、障害者の努力や前向きに頑張って生きよう!という力強い思いとなって心に響き、公演をおこなう人だけでなく見る人にとっても励みとなります。
公演は手話通訳もおこなわれるので、聴覚障害を抱える方でも楽しめるよう工夫されています。
皆で楽しむイベントではありませんが、公演を見る時に自分も頑張ろうという力強い思いを持つことが出来、障害者と健常者の絆がグッと近づくに違いありません。
こちらも毎年行われている大会となっていて、料金はなんと無料で楽しむ事が出来ます。整理券が必要ですが、是非「障害者が一つになって頑張っている姿を見たい」「心に響く教訓を得られる公演を楽しみたい」という方は見てみてください。
障害者ワークフェア
障害者の就労を支援するためのイベント「障害者ワークフェア」も最近注目を集めています。
職業紹介エリアや就労支援エリア、能力開発エリアやステージイベントなど実際に見たり触ったり、聞いたりして体験し職業選びの参考とすることが出来ます。
障害を抱えていると、「この仕事は自分でも出来るかな?」「長続きさせることが出来るかな?」と色々と不安に思い、結局自分の好きな仕事ではなくハードルを下げた簡単な仕事を選んでしまうというケースが少なくありません。
障害者ワークフェアではモノづくり体験や楽器演奏などの能力開発体験、どんな仕事があるのか学べる職業紹介など就労に役立つたくさんの情報や体験をワークフェア会場だけでおこなうことが出来ます。
「自分にはこんな特技があったんだ!」と新しい発見を見つける事も出来るかもしれません。
障害者向けのイベントが与える社会への影響

ここまで障害者向けのイベントについていくつかご紹介する事が出来ましたが、これらのイベントが開催されることによって参加者の想いや社会はどのように変化しているのでしょうか?
チャレフェスに参加したある障害を抱える人は、「夢を諦めていたけれど、本当は自分は何がしたいのか、どういう意思を示したいのかをもう一度見つめ直して、また一歩踏み出そうと思えた」「公演をしている人と同じ立場だからこそ共感できることがたくさんあり、励まされた」と述べています。
このようにイベントは障害を抱える人にとって大きな勇気と慰め、励ましを与えます。
また、障害を抱えていなくてもこれらのイベントに参加する事で、障害者も敬意を示されるべき同じ立場である事、障害を抱えていても不可能な事は何もないという事など学べる点がたくさんあり、力づけられるに違いありません。
まとめ
今回は障害者向けのイベントについていくつかご紹介する事が出来ました。チャレフェスや障害者向けの太鼓全国大会、障害者ワークフェアなど色々ありましたね。
もちろんこれだけでなく、障害者向けのスポーツの大会やパラリンピックの正式種目「ボッチャ」を体験できるイベント、全国車椅子駅伝など楽しくユーモアのあるイベントがたくさんあります。
障害者と健常者が一つになって楽しめるイベントに参加すると、学べる点もたくさんあり、勇気や力強さを与えてくれるので是非皆さん参加してみてください。