この記事は、精神障害を患っている方で就職について悩んでいる方に向けて、精神保健福祉士が就職するのにあたりどれだけ大切かをご紹介します。
「精神障害者の就職のプロフェッショナル」がいたら、頼りになりますよね。
実は、精神保健福祉士は、「精神障害者の就職」に精通しているため、大きな味方になってくれます。
もし、就職をしたいと考えているのなら、精神保健福祉士を大いに頼ってゆきましょう。
精神保健福祉士ってどんな人?
「カウンセリングなどを通して、精神障害者の悩みなどを援助する」というのが、精神保健福祉士の大きな役割になります。
精神障害を持っていると、様々な悩みを抱えますよね。
そんな悩みを、精神保健福祉士に相談すれば、的確なアドバイスをもらえるわけです。
もちろん、「精神障害者の就職に関する悩み」を相談しても、的確なアドバイスをもらえます。
だからこそ、精神障害を抱えつつも働きたいのなら、精神保健福祉士を頼ってもらいたいのです。
ちなみに、クリニック方針などによっては、精神保健福祉士が面接に同行してくれる場合もありますよ。
「PSW」と略されることも
精神保健福祉士の略称は、「PSW」となっています。(精神保健福祉士の英訳は「Psychiatric Social Worker」であるため)
もちろん、クリニックなどでは、「精神保健福祉士」と言えば通じるので安心してください。
むしろ、患者の口から「PSW」なんて言葉が出たら、医師は驚くことでしょう。
ただ、精神医学の専門書なんかには、「PSW」と表記されていることもあります。
そのため、「PSW=精神保健福祉士」ということを、知っておいて損はないでしょう。
精神保健福祉士は「精神障害者の就労」に詳しい
精神保健福祉士は、「就職を希望する精神障害者」とのカウンセリングを、たくさん重ねています。
もちろん、「就職後の精神障害者」とのカウンセリングも、たくさん重ねています。
そのため、精神保健福祉士は、「精神障害者の就労」に詳しいものですよ。
「精神障害を持ちつつも働きたい」と思っても、わからないことが多くて悩みがちです。
もちろん、就職後にも様々な悩みが生まれるでしょうし、「どう対処すればいいんだ?」と、苦労することも多いでしょう。
しかし、精神保健福祉士に相談をすれば、このような悩みを解決できるかもしれないわけです。
生活リズムについてなど、自立についても聞ける
就職をするためには、生活リズムが整っているなど、「最低限の自立をしていること」が大切ですよね。
もちろん、「精神障害者の自立について」「就労までのプロセスについて」なども、精神保健福祉士に相談をすれば、的確なアドバイスをもらえます。
このように、精神保健福祉士は、「メンタル全般の知識」が豊富なのです。
そのため、「何か困ったことがあったら、精神保健福祉士に相談する」というスタンスでいると、楽な気持ちになれますよ。
障害者手帳の取得についても聞ける
精神障害を抱えながら働こうと思った場合、「精神障害者保健福祉手帳(以下「障害者手帳」と記載)を取得すべきか迷うはずです。
ちなみに、「障害者枠」で働く場合は、障害者手帳を取得していなければいけません。
もちろん、障害者手帳の取得に関する悩みも、精神保健福祉士に相談することができますよ。
例えば、「どうすれば手帳を取得できるの…?」と悩んだ場合、ネットで調べても難しいことが書かれていて、なかなか理解できないものです。
しかし、精神保健福祉士に相談すれば、「診断書をもらって…」「次に役所に必要書類を提出して…」といった具合に、手順よく教えてもらえるわけです。
医師の診察も必要である
精神保健福祉士が頼りになるからといって、「医師の診察」を止めてはいけません。
極端な話、精神保健福祉士とのカウンセリングだけでは、処方箋を書いてもらうことはできませんからね。
今後、精神障害を抱えつつも働きたいのなら、「医師の診察」と「精神保健福祉士とのカウンセリング」を併用すべきなのです。
医師は「精神病の治療」のプロ
例えば、プロ野球選手が骨折をした場合、チームのメンタルトレーナーのカウンセリングを受ければ、気持ちは前向きになります。
もちろん、今後の方向性について、探ってゆくこともできるでしょう。
しかし、「医師の診察」「病院での治療」を受けなければ、骨折は治らないので、復帰することはできません。
それと同じように、精神障害においても、「医師の診察」「病院での治療」を受けなければ、精神病は治まらないので、就労も難しくなるのです。
精神保健福祉士は「精神障害者の就労」のプロ
医師よりも精神保健福祉士のほうが、「精神障害者の就労」についての知識が豊富でしょう。
また、精神保健福祉士とのカウンセリングにおいては、数十分程度の時間を割いてもらえます。
そのため、悩みや気持ちなどを、ジックリと訴えることができるのです。
だからこそ、就職をしたいのなら、「医師の診察」と「精神保健福祉士とのカウンセリング」を併用してもらいたいのです。
まとめ
精神保健福祉士は、「カウンセリングなどを通して、精神障害者の悩みなどを援助する」という大きな役割を持っています。
もちろん、精神保健福祉士は、「精神障害者の就労」「精神障害者の自立」などの知識が豊富です。
精神障害を持ちつつも就労を目指すのなら、「医師の診察」に加えて、「精神保健福祉士とのカウンセリング」も重ねてゆきましょう。