障害のある方が1人で自立した生活を送りたいと思った時に、グループホームという福祉サービスがあります。

障害のある方が1人で暮らしていこうと思うと現実的に難しいところがありますが、グループホームを利用すれば食事や金銭管理などの日常生活においての支援や相談を専門のスタッフのサポートを受け、安心して自立生活を目指すことが出来ます。

この記事では、グループの種類や対象の方、利用料などをご紹介します。

グループホームとは

グループホームとは、障害のある方が自立生活を目指して入居し、共同生活を通して夜間や休日に食事や入浴、排せつなどの日常生活の支援を受けたり相談をしながら地域で生活が出来る福祉サービスです。

地域にある一軒家やアパートを施設として利用していて、人数はだいたい4人から10人程度。そのため利用者は通常の施設よりも手厚い支援を受けることができます。

もともと介護支援はなかったグループホームですが、平成26年4月に介護支援も行うケアホームと一元化されたことによってグループホームでも食事や入浴、排せつなどの日常生活における介護支援ができるようになりました。

グループホームの種類

グループホームには包括型と外部サービス利用型と日中支援型の3種類に分かれ、基本的な支援内容は同じですが、それぞれ支援の性質が変わる部分があります。

介護サービス包括型

グループホームの事業所の従業員が介護サービスを提供します。

その場合は必要に応じて生活相談員と呼ばれる介護スタッフを配置します。

利点としては慣れた顔見知りのスタッフが介護支援をしてくれるので安心感があるということです。

外部サービス利用型

グループホームの事業者が介護サービスをおこなうのではなく、外部の居宅介護支援事業所に委託をして介護サービスを提供します。

グループホームとケアホームが一元化された現在では、介護の必要な利用者とそうでない利用者が混在しているケースが多いため、日常生活において介護が必要のない方が利用します。

日中支援型

基本的にグループホームの支援は就労や就労支援サービスなどの昼間の福祉サービスを利用して帰宅した夜間がメインになるのですが、日中支援型の場合、重度障害の方の受け入れとして日中を含めた24時間体制での支援をおこなっています。

また、日中支援型の場合、一時的な宿泊先として短期入所(ショートステイ)ができる体制を整えています。

対象となる方

グループホームの利用ができる対象となる方は基本的に知的障害者、身体障害者、精神障害者、難病があっても支援があれば自立した日常生活を送ることができる人が対象です。

しかし、身体障害のある方は65歳未満の方又は65歳に達する日の前日までに障害福祉サービス若しくはこれに準ずるものを利用したことがある方になります。

グループホームの利用料

グループホームの利用料は1割自己負担ですが、「利用者ご本人とその配偶者の所得」に応じて自己負担額に上限があります。

あくまでも「利用者ご本人とその配偶者の所得」ですので、ご両親、他のご家族の収入は関係ありません。

自己負担上限額は以下の通りです。

0円~300万円の方   0円
300万円~の方    37,200円

また、上記の利用自己負担額に加えて、家賃や光熱費、食費などが実費でかかってきますが、この料金は事業所によって異なります。

まとめ

グループホームは将来的に自立を目指している人にとって、その手助けをしてくれる福祉サービスになります。

しかし完全に一人というわけではなく、共同生活という形にはなりますが、プライバシーはしっかり守られつつ同じ利用者の方や支援員ともコミュニケーションがとれるので、安心して自立生活を目指すことができます。

施設の作りも一戸建てやアパートを利用しているので施設の雰囲気はあまりなく、家庭的で生活感のある雰囲気も魅力の一つです。

グループホームを利用するにあたって求められること

グループホームは共同生活のため、家族以外の方と接することが多くなります。

そこで求められるのは社会性です。

その為には、グループホームを利用する前から「社会性」を身に付けておく必要があります。

Polaris(ポラリス)教室では、早期から社会性を身に付ける「ソーシャルスキルトレーニング」をおこなっております。

「お子さんに社会性を身にてほしい!」

そんな保護者の方の期待に応えます。