放課後等デイサービスや児童発達などの障害児福祉サービスには人員配置の基準と言って、1つの事業所で療育するお子さんの人数に対して児童発達支援管理責任者と呼ばれる管理者や児童指導員と呼ばれる支援員や同等の国家資格等を持っている支援員を何人配置しなければいけないといったことなどが定められています。

福祉業界でもいろいろな資格の人が働いていますが、どんな資格の人たちが働いているのでしょうか。

児童発達管理責任者

児童発達管理責任者とは、お子さんが児童福祉サービスを利用する際に個別支援計画の作成をし、これに基づいてサービス全体の管理をおこなう責任者のことです。

いわゆる指導員の方々の長に当たるような役職になります。

事業所において療育はもちろん、お子さんの発達支援の一切の責任を担っていますので、保護者の方と接する機会も多く、アセスメントなどで話す機会が多い職員になります。

研修や試験などですぐに慣れる資格ではなく、業種やもともと持っている資格によっても変わりますが5年以上の実務経験が必要であるため、試験を受けるためにも長い期間が必要となる資格です。

保育士

放課後等デイサービスの現場で支援に当たる児童指導員と同等の資格として、「保育士」の存在もあります。

一般的に保育士というと保育園などの託児施設が主な職場と想像される方も多いのではないでしょうか。

ですが実は、放課後等デイサービスも保育士の方が大きく活躍できる職場の一つなのです。

その理由として、障害を持っている子の中には実年齢と発達年齢の差があり、「療育」といわれる発達や教育の基礎となる保育を必要とします。

その為障害児通所支援を運営する上で加算と呼ばれる特別な補助金のような特典が付くほど保育士が重要になってきます。

保育士の方にとっても子ども一人ひとりにじっくりと向き合えるので、非常に人気です。

リハビリテーション専門職

事業所では運動療育や感覚統合などの身体的な療育、認知トレーニングやソーシャルスキルトレーニングや就労訓練の一環としておこなわれる対人技能などの担当として、OT(作業療法士)やPT(理学療法士)といったリハビリテーション専門職の支援員が機能訓練の担当として働いている事業所もあります。

他にも言語聴覚士など、保育士や他の福祉系分野の資格者だけではなく、医療関係の資格や実務経験がある支援員も務めており、それらの資格の特色が日々のお子さんたちの療育に役立っています。

リハビリ系の医療施設で小児に関われることが少ないので、放課後等デイサービスの個別に焦点を当てた療育に携わりたい方々に人気があるようです。

福祉関連の資格

勿論福祉サービスの事業であるため、福祉の広い分野で支援ができる社会福祉士や精神面での相談支援や訓練などで活躍ができるとして精神保健福祉士、介護サービスの知識・経験に精通した介護福祉士などの福祉系分野の国家資格者や実務経験者も児童指導員として現場で働いています。

まとめ

障害児通所支援には児童発達支援管理責任者をはじめ、保育士やリハビリテーション専門職、社会福祉士などの国家資格を持った人々が働いていて、それぞれの資格の特色を活かして日々子どもたちの支援をおこなっています。